弁座/ポペット弁/滑り弁
油圧及び空気圧用語において、”(3)エネルギー制御に関する用語”の分類の中で、”(b)制御弁”に分類されている用語のうち、『弁座』、『ポペット弁』、『滑り弁』のJIS規格における定義その他について。
油圧及び空気圧機器、或いは油圧及び空気圧システムに関して一般に用いられる主な用語として、油圧及び空気圧用語(JIS B 0142)において、”(3)エネルギー制御に関する用語”の分類の中で、”(b)制御弁”に分類されている油圧及び空気圧用語には、以下の、『弁座』、『ポペット弁』、『滑り弁』などの用語が定義されています。
油圧及び空気圧用語(JIS B 0142)
⇒【(3)エネルギー制御に関する用語 > (b)制御弁 】
分類: 油圧及び空気圧用語 > (3)エネルギー制御に関する用語 > (b)制御弁
番号: 3204
用語: 弁座(※1)
定義:
弁体(※2)に相対する側。
対応英語(参考):
valve seat,
seat
分類: 油圧及び空気圧用語 > (3)エネルギー制御に関する用語 > (b)制御弁
番号: 3205
用語: ポペット弁
定義:
弁体(※1)が弁座シート面から直角方向に移動する形式のバルブ。
対応英語(参考):
poppet valve
分類: 油圧及び空気圧用語 > (3)エネルギー制御に関する用語 > (b)制御弁
番号: 3206
用語: 滑り弁
定義:
弁体と弁座が滑り、開閉作用をする形式のバルブ。
対応英語(参考):
slide valve
(※1)
弁座(シート)の形式には、以下のタイプなどがあります。
【単座形】
一つの弁座で流れを開閉又は調整する形式。
【複座形】
二つの弁座で流れを開閉又は調整する形式。
【ソフトシート形】
弁座面の接触部に軟質性材料を使用する形式。
【メタルシート形】
弁座面の接触部に金属材料を使用する形式。
【クリアランス形】
閉止状態で弁座面の間に微小なすき間を設けてシールする形式。
(※2)
弁体とは、バルブ(流体系統で、流れの方向、圧力若しくは流量を制御又は規制する機器の総称)の機能をつかさどる部分で、主に移動する側のことです。
弁体(ディスク)の形式には、以下のタイプなどがあります。
【ソリッドディスク】
仕切弁などの弁体のうち、一体形であり、剛性体であるもの。
【フレキシブルディスク】
仕切弁などの弁体のうち、一体形の中央部に切り込みをもち、可とう体であるもの。
【スプリットディスク】
仕切弁などの弁体のうち、弁体が二つ割れで弁座面への対応がよいもの。