押しのけ容積(油圧)/空気量/加圧下流量/空気消費量
油圧及び空気圧用語において、”(1)基本用語”の分類の中で、”(c)流れ、流量”に分類されている用語のうち、『押しのけ容積(油圧)』、『空気量』、『加圧下流量』、『空気消費量』のJIS規格における定義その他について。
油圧及び空気圧機器、或いは油圧及び空気圧システムに関して一般に用いられる主な用語として、油圧及び空気圧用語(JIS B 0142)において、”(1)基本用語”の分類の中で、”(c)流れ、流量”に分類されている油圧及び空気圧用語には、以下の、『押しのけ容積(油圧)』、『空気量』、『加圧下流量』、『空気消費量』などの用語が定義されています。
油圧及び空気圧用語(JIS B 0142)
⇒【(1)基本用語 > (c)流れ、流量 】
分類: 油圧及び空気圧用語 > (1)基本用語 > (c)流れ、流量
番号: 1305
用語: 押しのけ容積(油圧)
定義:
容積式ポンプ(※1)又はモーターが1回転当たりに押しのける幾何学的体積。
対応英語(参考):
displacement
分類: 油圧及び空気圧用語 > (1)基本用語 > (c)流れ、流量
番号: 1306
用語: 空気量
定義:
単位時間当たりに流れる空気を標準状態(※2)に換算したもの。
対応英語(参考):
air quantity,
air capacity
分類: 油圧及び空気圧用語 > (1)基本用語 > (c)流れ、流量
番号: 1307
用語: 加圧下流量
定義:
ある圧力状態における体積に換算して表した流量。
備考:
特に標準状態(※2)で表した場合、大気圧下流量という。
対応英語(参考):
pressurized flow (rate)
分類: 油圧及び空気圧用語 > (1)基本用語 > (c)流れ、流量
番号: 1308
用語: 空気消費量
定義:
空気圧機器又はシステムが、ある条件下で消費する空気量。
備考:
単位時間当たりの空気消費量を標準状態(※2)に換算して表示する。
対応英語(参考):
air consumption
(※1)
容積式ポンプとは、ケーシングとそれに内接する可動部材などとの間に生じる密閉空間の移動又は変化によって液体を吸込み側から吐出し側に押し出す形式のポンプのことです。
(※2)
標準状態とは、温度20℃、絶対圧101.3kPa、相対湿度65%の空気の状態のことです。
ISO 5598 ではこれを standard reference atmosphere condition と呼び、略号 A.N.R. で表す。
なお、温度0℃、絶対圧101.3kPa での乾燥気体の状態のことを、基準状態といいます。
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